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諸田竜一様参上!
俺は生まれてこの道14年間、彼女ができたことがない。
「何故だろう?」
鏡を見ながら考えるが自分の顔がカッコいいとしか思えない。
俺に彼女ができないことについていつも友達にはこう相談している。
「何で俺こんなカッコいいのに女に好かれないんだよ!」
友達はいつも呆れてこう答える。
「お前がカッコよ過ぎて誰も近付けないんだよ。」
明らかにお世辞なのにも関わらず諸田といえば…
「やっぱりそうだよな!最近の女は恥ずかしがりやばっかりで困るなー」
本気で受け止めてしまうのである。
しかし、勘違いするのも仕方がない。
なぜならば、諸田が女の子に話しかけに行くと…
「キャー!近寄らないで化け物!キモいんだよ!」
と泣きながら言われる。
諸田はそれを自分がカッコ良くて女は照れて話せないのだと勘違いしているのだ。
そうとうキモくて話したくない女の子の気持ちを理解できない諸田であった。
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