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死んでから3週間くらい経ってからかな?
母さんが俺の方を見て驚いてるんだよね
幽『母さん俺が見えてるの……?』
そんな訳ないか……
母「ユウ!?あんた何してるの!?」
母さんは驚きながら行った
……見えてる?
幽『いや……』
『お経を聞いてて眠くなったけど俺って真面目じゃん?』
『だから最後まで起きてたらユーレイになっちゃってさ』
苦笑いを浮かべ言った
母「あんたが真面目?」
「どうせ嫌いな先生とかにイタズラしたりしてたんじゃないの?」
鼻で笑いながら言った
幽『うぉっ!』
『フッ……お主中々やるな』
母「はぁ~……」
「ほんとバカ息子だわ↓」
ため息をつき母さんが崩れそうになった
母「……で、これからどうするの?」
幽『俺は……旅に出るさ』
『母さん今まで世話になったな』
去り行くヒーローの様に格好良く言った
母「……ゲームセンターはダメよ」
幽『うぉっ!』
『お主がこれ程までとは』
母「学生は学校に行きなさい!」
幽『ユーレイなのに?』
母「幽霊でも学生でしょ」
幽『……ずっと学生だよ?』
母「ずっと学生ね」
幽『一生歳取らないんだよ?』
母「一生歳取らないわね……羨ましいわ」
手を頬に添えて少しうっとりしている様子
幽『一生学校行くの?』
母「そうなるかしらね」
幽『………』
『ヤダッ!』
『死んでもヤダッ!』
『そんな事したら絶対俺死んじゃう!』
必死に抵抗した
俺が俺である為に
それはまるで……
血肉に飢え牙を剥き出す狼の如し
母「……はいはい」
「生きてる時に言いなさい」
幽『一生のお願い!』
『ユーレイなんだから学校行かなくて良いでしょ?』
今度はお願い作戦だ!
それはまるで……
駄々をこねる子供の如し
母「一生はもう終わったけどね」
「でもずっと勉強するのは辛いわね」
幽『でしょ!』
母「とりあえず残りの高校生活は過ごす事!」
幽『えぇ~!』
母「卒業して大学出て勤めるの」
幽『どうやって?』
母「ん~……」
「お母さんだけ見えるのかしら?」
幽『さぁ~……知らない』
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