始まりの日

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朝食を食べ終え、朝の占いが終わる。時刻は7:00。もうそろそろ家を出る時間である。 渋々ベッドから出て、制服に着替える。顔を洗い、歯を磨き、時計を見ると、7:20。     カバンを手に取り、ポケットの中に、タバコとケータイと財布を入れ、家をあとにする。     家のドアを開けると冬の寒い風が、ヒュー……と吹き抜ける。 『……さぶっ!!』 一旦家に戻り、マフラーと手袋を身に付ける。     気を取り直し、再びドアを開ける。 『行ってきます……』 誰もいない家に、その声だけが寂しく響いた……。
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