27人が本棚に入れています
本棚に追加
『つーかよぉ、学校めんどくせェから、少し遅刻しねェ?』
「おう、別にいいよ」
『俺、タバコ吸いたくなっちまったよ』
「じゃあ学校の裏山行くか」
『あぁ、そうしようぜ』
2人は足取り軽く学校の裏山を目指す。所が裏山を目の前にして、1人の女性に呼び止められる。
「翔太!! またタバコ吸いに行くんでしょ」
女性は腕を組ながら翔太に問い詰める。
『バっ……声がデカい! つーか、ちげーよ!』
「ウソだぁ。じゃあそのポケットから見えてるタバコはなーに?」
『えっ!? 見えてる……?』
翔太は焦りながら、上着のポケットを確認する。
「バカ。ウソだよ。でもそのリアクションは持ってるって事じゃん?」
『ったく、ウルセェな~。別にいいじゃねーかよ。タバコぐらいよぉ』
「まぁ、吸いすぎで早死にするのは翔太だから私は別にかまわないけど」
『お前……一言一言がムカつく』
この口うるさい女性は翔太の彼女で名前は「由華」2人は付き合い始めて1年ちょいだ。
最初のコメントを投稿しよう!