始まりの日

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『つーかよぉ、学校めんどくせェから、少し遅刻しねェ?』 「おう、別にいいよ」 『俺、タバコ吸いたくなっちまったよ』 「じゃあ学校の裏山行くか」 『あぁ、そうしようぜ』 2人は足取り軽く学校の裏山を目指す。所が裏山を目の前にして、1人の女性に呼び止められる。 「翔太!! またタバコ吸いに行くんでしょ」 女性は腕を組ながら翔太に問い詰める。 『バっ……声がデカい! つーか、ちげーよ!』 「ウソだぁ。じゃあそのポケットから見えてるタバコはなーに?」 『えっ!? 見えてる……?』 翔太は焦りながら、上着のポケットを確認する。 「バカ。ウソだよ。でもそのリアクションは持ってるって事じゃん?」 『ったく、ウルセェな~。別にいいじゃねーかよ。タバコぐらいよぉ』 「まぁ、吸いすぎで早死にするのは翔太だから私は別にかまわないけど」 『お前……一言一言がムカつく』 この口うるさい女性は翔太の彼女で名前は「由華」2人は付き合い始めて1年ちょいだ。
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