最終話

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  さっそく試してみようと外に飛び出したら、一文字先輩がいた。用事があって今日の飛行機でヨーロッパへ行くと聞いていたのだが、話を聞くと結城さんに頼まれて俺の特訓のために予定変更してくれたらしい。いい先輩だ。   俺と一文字先輩は、思いっきり暴れられるように森を抜けた先にある草原へと移動する。そこなら傷つくものも無い。   そんなこんなで草原に到着。 よし! さっそく変身だッ!!   「こい!ホッパーゼクター!!」   ゼクターが俺の手に飛び込んでくる。   「変身!」   グサッ!   一文字先輩の腕が緑色の触手に変わり、俺の腹に穴をあけた。 訳も分からず倒れ込む俺の手から、ゼクターが取り上げられる。   「い、一文字先輩?」 「その男は今ごろ飛行機の中だ」 「な、何だってー!?」  
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