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「えっ!? あぁ、がんがんじいか……」
そういうと洋さんは少し暗い顔をして、さっきの崖の下まで案内してくれた。
「こッ……これは!?」
崖の下にあったのは巨大なクレーターだった。周りには焼け焦げた土や森の残骸、そしてボロボロになった鉄屑。
「ま、まさか……」
「………俺も着地失敗したんだ。」
「…………………」
洋さんの話によると、落下途中の風を感じるのに夢中で頭から地面に激突したそうだ。そして目が覚めた時にはこうなっていて、俺は近くの木の枝に引っかかっていたらしい。
「じゃあ、がんがんじいは……」
「………なぁにあいつのことだ!きっとどこかでピンピンしてるさ!」
「そ、そうですよね!」
「そうそう!きっと今ごろどこかで……“あ~、死ぬかと思った”とか言ってるよ!」
「ですよね!もう、山小屋に帰ってたりしてw」
「あるあるwww」
しかし、がんがんじいは帰ってこなかった。
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