プロローグ

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  ヒーローたる者、強くなくてはいけない。俺は休職中だが……   とりあえず、毎日の走り込み。今の俺はこれしかしていない。組織のジムを使うのはあれだし……   てゆうか俺はまたライダーになれるのだろうか? この前も影山は任務成功したらしいし、新しいライダーもいるらしい…… まぁ、考えても仕方がないな。とりあえずは今日の分のトレーニングだ。   「キャアアアアッ!!」   女性の悲鳴! まさかワームか? ライダーにはなれないが、見捨てるわけにはいかん。そう思いワームの前に飛び出そうとしたその時、俺の横を、隣りの部屋の住人が素速く走り抜けた。 彼は黒いライダーに変身し、見るからに強力な攻撃で瞬く間にワームを撃退する。 あれがゼクトの新ライダーなのか? 俺の変身するザビーや、カブトよりもはるかに強い。クロックアップは使わなかったが、圧倒的だった。もう、俺の居場所は無いのかもしれない……。 とぼとぼと帰路につく。 昨日のクリーニング屋に通りかかった所で、またワームが出た。襲われているのは昨日会ったのとは違う店員だ。 今度こそは俺が何とかしなくては! とりあえずゼクトに連絡して、何か武器になる物は……などと思っていたら、襲われている店員がライダーに変身してワームを倒してしまった。彼もライダーだったのだ。    この町にはいったい何人のライダーがいるのだろう? さらに帰宅途中、何気なく見たカーブミラーの中にもライダーがいた。ライダー同士で戦っているようだ。さすがにこれは幻覚だろう。疲れてるんだな。きっと。  
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