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アマゾン先輩の修行が終わる。
生身というのは、予想以上につらい。何度も死ぬかと思った。
「ありがとうございました。先輩」
「ぐぐ……オレと矢車友達」
俺が礼を言うと、アマゾン先輩は両手で何かの形を作る。友達のしるしらしい。頼もしい友人だ。
「次はオレの番だ!」
和んでいると、突然、崖の上から声をかけられた。
「アマゾン! そいつの腕を縛ってくれ!」
いきなり何を言い出すのだこの人は。
「ケケーーッ!」
アマゾン先輩はすばやくオレの腕を縛ると、ピョンピョンと崖の上に登っていき、先ほどの男と何やら話をしている。
「今からそこに岩を落とす! 左右の動きだけでそれをかわせ!」
何をおっしゃるのだ。
「なんなら蹴り返してもいいぞ」
こっちは生身だぞ。と、つっこむ暇もなく、岩が転がってくる。
しかし、アマゾン先輩の攻撃を生身で避けきったこの俺だ。岩なんぞには当たらんぜ!
「ケケーーッ!」
アマゾン先輩も降ってきた。
岩の隙間をぬって攻撃してくるアマゾン先輩。これは不味い。
左右の動きしかできないうえに腕を縛られているため、バランスが悪い……
こけた。
ものすごい勢いで転がってくる岩。
飛びかかってくるアマゾン先輩。
これなんてリンチ?
ゴロゴロと転がりながら岩を避けていると崖の上の男が何やらポーズをとっているのが見えた。
変身してらっしゃる。
「V3ーっ! マッハ……キイイイイィーック!」
人生\(^o^)/オワタ
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