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広い花畑。
色とりどりの花。
「ここ…どこだ?」
キョロキョロと周りを見渡すが、明らかに俺が知ってる風景じゃない。
「亮太!」
「え?は?」
俺を呼んだのは、里奈だった。
何で里奈がここに?
そもそも、何で俺もここに?
てか、ここはどこだよ?
俺の頭には、クエスチョンマークがズラリと並んだ。
「来てくれてありがと…」
顔を赤らめ、照れながら里奈は言った。
来てくれてって…
呼ばれてねーよ…。
「ん?どうしたの?」
「あ、いや…。な、何でもない!」
里奈に顔を覗き込まれ、俺まで照れてしまう。
「亮太はさ、好きなことかいるの?」
「好きな子?」
里奈は、それを聞くために、俺をここへ呼んだのだろうか?
いや、呼ばれてねーけどさ…。
「うん。好きな子。」
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