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靴を履きドラノブに手をかけた時母が声をかける
「烈。あんた今日から行く学園、寮制だっていうの知ってるよね」
「?うん。知ってるに決まってるじゃん、なんで?」
「いやあ別にーうふふ
寮で何かあったら学園の優しい優しい生徒会長様に何でも聞くのよ。」
「生徒会長?んー…うん、わかったあ
んぢゃ行ってきまーす。」
にっこりと語尾にハートマークをつけた母に若干押されながらも烈は笑顔を浮かべ元気な声で言い放っていった
(初日から遅刻はやばい!)
家から学園までバスで30分、予鈴ギリギリに着いた烈は学園を見てあんぐり
「…なんじゃこりゃ」
でかい所の問題じゃない
城と言っても疑わない外装に、よく見ると外車で登校する生徒が大勢いる
(さすが都会一の学園…友達出来るかな?
あ、初ベ○ツだあ)
見るものに驚きながら急ぎ足で職員室に向かった烈。職員室には大勢の先生がいた
「おはようございます」
「あ、おはようございます」
「松田烈さんだよね?私が松田さんの担任です、よろしく。わからないことがあったら聞いてね?」
うわあもっと厳しいのかと思ってたけど良い先生だ
案外普通なんだよかったー!
烈はそんな事を考えながら教室に向かう先生の後ろをわくわくしながら着いていった
「広いから気をつけてね」
「はい」
「烈。」
道を確認していた烈の背中にかけられた低い声
「?」
その再会は突然、訪れた
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