この俺に知らない物は不要だ

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ひっ! 俺は思わずフィギュアを落としてしまった。 その瞬間にも… 「痛いじゃないのよ!」 ひっ! 聞き間違えじゃない! 聞こえてた女の声だ…! こ、怖い…!さっさと捨てよう…いやお払いをしてからか…!? 「捨てたら呪うわよ」 ひっ! このフィギュア…捨てられない! 「あ、あのぉ~…出来れば…捨てたい、んですが…幽霊さーん」 なんて腰低め手揉みしながら言ってみるけれど、フィギュアはひとりでに動きながら言った。 「私は幽霊じゃないわよ!失礼ね!」 幽霊じゃなかったらなんだと仰るのだろう。
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