この俺に知らない物は不要だ

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「そう、私の言う事には絶対服従なの」 そんな馬鹿げた、漫画やアニメの世界あるわけない…あるわけないのに。 勝手に体が……なんだこれ。 「まず手始めに――…」 何をする気だこのちびすけ! 言っとくが俺はもてないし頭も悪いし運動がちょっと得意なくらいで利益はなんにもないぞ! 「ああもう、話の腰を折らないでちょうだい」 人形がぱちんと指を鳴らす。 俺は心の中で喋っていたはずなのに聞こえてた? 心の中で文句を言おうとしても、もがもがーとまるで口にガムテープをはられたようなことしかできない!なんだよもう! 「ええと、なんだったかしら…ああそう手始めに」 人形は机のふちに仁王立ちして、目線を同じくする。 びしっと指をさす。 「神様ブッ倒すわよ!」 はああああ!!!!? お前のあた………もがもがむぐむーむー! 畜生!ああもう!なんなんだよだからこれ!
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