この俺に知らない物は不要だ

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ブッ倒して何になるんだ? まったく利益が無いじゃないか。 それに神様なんてもん、信じてねえし。 「いるのよ、オタクで腐れヤローが」 はあ…… 人形と話してる時点でミステリーだっていうのに… なんだよ神様倒すって。 もうこれはファンタジーじゃないな、ホラー・オカルトに分類すべきだ。 人形はどこからか紙芝居を持ち出して劇を始めた。 紙芝居も人形サイズにあわせてるわけで…、小さすぎて見えない。 まあ、簡潔に言うとこういう話だ。 『ある日あるところに、それはたいそう美人なお姫様が居りました。 お姫様は誰にでも美しいと言われていました。 ある日、神様が人間の世界に下りて来たとき、フィギュアに感激してしまいました。 自分もフィギュアをつくりたくなって、世界で一番美人だった姫様を、生けるフィギュアにしてしまいました。』 「と言うわけで、この姫様が私。神様になんとしても呪いを解いてもらわなきゃ」 ううむ。 突っ込みどころが多すぎて、どこから突っ込めばいいかさっぱりだ。
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