オッサン宅…

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バタンッ。 オッサンの車を降りると目の前には高級マンションが堂々と迎えてくれた。 エレベーターに乗りかなり高い所にオッサン宅はあった。 玄関を開けると高級そうな靴があり、俺は立ちすくんでしまった。 ソファーに座り高級な酒を出されたが、そんなに世話にもなる訳にもいかなかったので遠慮をしてビールを飲みながら話した。 『名前聞いて無かったな。兄ちゃん……名前は?』 『良です…貴方は?』 『俺は棟方。棟で良いよ!』 オッサンはかなりフレンドリーになってきたので俺もなんか力が抜けて棟さんと呼べるまでになっていた。 ホストクラブを経営してる棟さんはかなり優しくて、辛そうに寝てる俺を見てコイツならイケると思ったらしく社長自らスカウトに走ったらしい。 けれど、俺は棟さんの事を信用出来ず、ただ棟さんの話を聞いてるだけだった。 棟さんは俺を見て察知したのか聞いて来た。 『良…お前は稼ぎたくないんか?』 『いや…金は欲しいです!』 『俺を信じて着いて来てこんか?』 その棟さんを見て信じてみようと思った。 だが、俺はスーツも無ければブランド品すら持っていない。 そんなんなのに良いのかと聞くと、棟さんは俺の家に住んで俺のを身に着ければ良いと言ってくれた。 俺は決心した……
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