1.後悔

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照り付ける太陽。 海は穏やか。 吹き抜ける風はなんとも心地いいものだ。 海猫も気持ち良さそうに空を羽ばたいていた。 なのに………… 「…………」 「…………」 「…………」 「…………」 ルナ、ハルト、グレイ、フイシュナの四人は、ただ今干物になりかけていた。灼熱が恨めしい。 後少しすれば死肉を鳥に啄まれるだろう。 何故こうなっているかと言えば、原因は明らかだ。 準備不足! 食料、飲み物共に不十分だった。それもそのはずだ。なんせ誰も航海などしたことがないからだ。 軽視しすぎた。海を、世界を舐めていた。 干物になりかけてこれで三日目。リーヤとジェイガはこの状況に耐え切れず、時の歪みというパラダイスに逃げた。 もう喋る余裕もない。 魔法でなら水くらい容易に出せるが、魔力を含んだ水など飲めたものではない。 ナシュリルでもらったコーヒー豆三樽も底をついていた。 果たして彼らは無事に大陸に辿り着けるのだろうか。
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