姉ちゃん…

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「翔ちゃん」 ドアを開けて柚さんが遊びに来た。 「柚さんいらっしゃい」 そう言っておれが軽くほほ笑むと、彼女は無邪気で可愛らしい笑顔になる。 その可愛らしい笑顔がおれはいとしくてたまらなかった。 「翔ちゃんもうご飯食べた?」 「いんやまだ」 「じゃあ今から一緒に作って食べよっか?」 俺が頷くと彼女は俺のクローゼットの中に入れてある自分のエプロンを取り出しそれを着た。男のクローゼットの中に恋人でもない女の衣服があるのはおかしなことだが昔馴染みなだけあって俺自身もう違和感すらない。
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