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キッチンに入ると買い物をしてきたのか彼女はスーパーの袋を玄関から持ってきて材料を取り出す。
材料は挽き肉、玉ねぎ、ニンジン、卵その他。
「今日はハンバーグ?」
俺がそう尋ねると彼女は笑顔で頷いた。
「だって翔ちゃんハンバーグ大好きでしょ?」
そう言われると俺はいつも彼女に微笑んでいる。彼女はそれで俺がハンバーグ好きだと思っている。けれどそれは違う。本当は俺はハンバーグはどちらかというと苦手な方。だけど彼女を喜ばせたいから俺は言わない。
それに彼女が作るハンバーグは不思議なことに食べれる。おいしいとだって思える。彼女は不思議な力を持っているのではないのかと小さいころ思っていた。
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