木漏れ日の中で…

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時折、空が輝いた。 オレンジと黄色の光だ。 あっちがリムリルなのかなぁ。 私達が歩く道には少し焼けたような匂いがした。 不意に寂しくなる。 私の靴が汚れている。 飛行機のプロペラの音が遠ざかると、街に灯りが点き始めた。 白塗りの壁がきれいで、白と黒のコントラストがまぶしい。 街角のカフェでおばさんに話しかけてみた。 「あの、私達バニラを探しにきたんですけど…」 「まあ、大変ね。今日はもう遅いわよ、泊まるところはあるの?」 「あ…」 私達二人はカフェのおばさんのとこに、泊まらせてもらうことになった。 もちろん黒猫も一緒に、
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