似ても似ない二人

2/2
8人が本棚に入れています
本棚に追加
/76ページ
「正義ー🎵なにしてるんですか?」 珍しくもらったオフだっていうのに、一番うざい奴が近寄ってきた。 「なんだっていいだろ。あっちいけよ咲夜」 「えー…、いいじゃないですか。」 「俺は今本読んでんだ。邪魔するな💢」 傍でイジイジとしゃがみながらカーペットに「の」の字を書く咲夜。…本当にうざい。同じバンドで一緒に動いてるときもくっつきたがるし。おかげで変なファンが増えるくらいだ。 「…」 ちらりと咲夜のほうに視線をむけると、まだいじけている。(声かけたらかけたでまたうざいんだろうな…) そう思いつつも声をかけた。 「…そこでいじけるなよ」 「…正義……。やっぱ正義は優しい~☆」 そういい終わらないうちにがばっ、と抱きついてきた。いわんこっちゃない…。これだから変な噂になるんだ、俺はまともなのに。 アイツが男色なだけで…💧 「離れろ!キモイ!!」 「照れてるんですかぁ?可愛いですね☆」 「ちがう!!!!」 力を込めて言い放ち一発蹴を入れて沈める。 本当に双子かと自分で不思議に思うくらい似ない咲夜に、これからも付きまとわれるんだろうな…。image=39017150.jpg
/76ページ

最初のコメントを投稿しよう!