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あるところの
草原に・・
奇妙な樹がありました。
万年、ピンク色の花びらを咲かせているのです。
決して枯れる事は無く、
綺麗なピンク色の花を咲かせているのです。
この草原には1つの村がありました。
その村の住人達は勿論、この樹の事を知っています。
村の者達は、この樹を
【幸福の樹】・・と 呼んでいます。
この幸福の樹にはとても嬉しいご利益があるのです。
1、怪我をした時、傷口に桜の花をあてる事で怪我が直るのです。
2、道に迷った時、この樹に祈りを捧げると、帰り道を明るく照らしてくれるのです。
3、重病にかかった時、桜の花びらをお茶か何かに混ぜて呑ませると、忽ち善くなるのです。
こんな事から、村の者達は何時も欠かさず【幸福の樹】に祈りを捧げているのです。
誰からも愛される樹・・。されど・・。
この樹にはある秘密が隠されているのです。
・・それは・・・とても哀しい話でした・・。
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