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その先にいたのは紛れもなく
に…
「兄さん!!!」
「ク…ロ?」
聞き覚えのある 声 が裏返っている。
大きく開いた 扉 が兄さんの今の口の様。
差し出された 手 は思っていたより大きく見えて、
その手がオレの背に回ってやさしくゆっくりと抱きしめた。
視界の先の黒が兄さんの暖かい胸だった。
うれしくて。
兄さんがオレのダミーを愛してオレを忘れているだなんて聞いていたから、そんなことないと分かると
うれしくて。
「クロ?ふふ…寝ちまったのか?」
兄とミミ、ニャミが優しく見守る中、5年ぶりにようやく心の底から安心して眠りについた。
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