僕は無実です。

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コツコツ 革靴で床を歩く音が聞こえてきた。 白髪の痴漢男がへこへこと頭を下げる警官を連れて…。 って あれええええ!!!! 立場逆転してんじゃん!! 「ってな感じでね…そこのJK察してよー」 「知るかあ!!」 何だよJKって呼ぶ人初めて見たんですけどおお! 「てか、ちゃんと説明しなさいよ!!まず、何で立場逆でしょ!!逆!!」 「それはだなー…」 「僕が説明しよう」 警官の言葉を遮り、喋りだしたしゃしゃりは…結局警官かい!! 一人芝居もたいがいにしとけよおお!! とりあえず、警官を左ジャブから右ストレートと顔面に決め、遠のく意識を更にあの世に送るためにも、ハイキックを顎に決めた。 「はい、暴行罪ね」 「いやああああああああ!!!!」 「なんで、普通にたってんのおお!?てか、勝手に逮捕すんなよおお!!」 しれっとした顔で手錠をかける警官。もちろんノーダメージで。 「さあ、この人無罪なのに捕まえちゃったんだから、あんたも捕まるか、この人見逃すか、どっちか選びなさい」 「そんなの選べるかああ!!…無罪?」 この人が無罪?どういうこと?? 「あのー僕見ての通りなんで」 へへっと苦笑いを浮かべながら、両手を胸のあたりまで持ち上げた。 .
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