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「姉ちゃん…ここに居たの?」
短髪に、少し伸びた背
大きくなる度…パパに似てくる
「敬一郎…」
たった一人の大切な弟。
「パパが心配してたよ?
僕も心配するし…ママのお墓から急に居なくなるんだもん…」
シュンっと瞼を悲しげに落とす敬一郎
悪気は、なかったんだけどなぁ…
「ごめんね?
ちょっと…風が…」
ないていたから
そして空を見上げる。
大きな木が、風に揺れ葉を散らす。
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