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「ここって…」
上を見上げた敬一郎の表情が…さらに悲しげに曇る。
「天の邪鬼が…最後の約束を守ってくれた…場所…」
ポツリと出された私の言葉は…
大きな風の音で
敬一郎には届いたのか…わからない
「姉ちゃん…」
敬一郎…いつになってもアナタは泣き虫で優しい子だね?
この3年間
私を責めようとせず
喋らなくなったカーヤを変わらず可愛がって…
天の邪鬼の居なくなってしまった時間を
ただただ…優しく…
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