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「ふふ…もぉっと愛羅の可愛い可愛い脅えてる姿をみたいなぁ♪」「あ゛…ああ…!」
「ほぉら愛羅♪」
ぐちゃぐちゃ
お姉ちゃんは呉邉の腹に手を適当に当てて
私の頬にその手をつけた。
つぅ~と指先で私の頬をなぞる。
「血よ…血ぃ…ふふ♪」
「……っ…」
背筋がゾクゥっとなる
もう気持ち悪いを通りこして何かもっと最悪な感情になってた
…と、思う。
「次は~…爪剥がし対決ねっ!早く爪を剥がせた方が勝ちだから」
「え…!?」
「ほら!遠慮しないしないっ」
冷たくなった呉邉の手を私に握らせた。
「よぉい~…どん♪」
お姉ちゃんは勢いよくそう言うと
爪を剥そうとしていた。
人間の力だけでは流石に無理だった。
しかも私 力ないのに…
あれ…!?
私 なんで剥がそうとしたの?!こんなの嫌なのに…っ
手が…無意識に!
ベリッ!
「きゃああ…!」
私は爪を握っていた。
血が血が…
爪がない呉邉の人差し指から血が溢れていた。
「愛羅やるじゃん…?楽しいでしょ!」
「やっ…!いやあああ!」
「ほらほら続けるよー」
まだ私の手は言う事を聞いてくれない
ビリッビリッ!と爪を剥いでる。
「やっ!…っ!やめて!止まって!」
「ふふふ~ん♪2枚目ぇっ」
「いやあぁっ」
++++++++++++++
いつぐらい経ったのか分からなかった。
手は真っ赤で
私は叫び続けたから
喉が痛かった。
もう 血に見慣れた。
この臭いにも
慣れた…
涙はでないくらい
流したみたい…
全然でないよ……
「愛羅凄いわ~!次はなにする?」
次は――――…
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