嵐がやってきた?

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玄関にはオシャレをした母が待っていた。 「あ、母さん化粧変わった?キレイだね!あとその服。似合うね」 俺は母に言う。母は 「もう。ひろ君はあの人にそっくり。変なとこばっかり似てイヤだなぁ。でも、ありがとう!さ、行こう」 《あの人》とは母の元ダンナ。つまり俺の父親である。5歳の時に両親が離婚した。それ以来、母は女手一つで俺を育ててくれた。父親は浮気癖があったらしく、母は大変だったらしい。 俺は父親に似てるみたいだ(笑)俺はたらしじゃないけどね。 「で、どこで誰と食うの?」 車に乗り込んだ俺は母に聞いた。 「うふふ。母さんね、再婚しようと思ってるの。」 突然母さんは言った。 「えっ?マジで?やったじゃん!」 俺は素直に喜ぶ。 「あ、ひろ君、賛成してくれるの?良かったぁ。ちょっと心配だったのよぉ」 母は安心した声を出す。 「当たり前だよ。今まで母さんは頑張ってくれたんだから、幸せになって欲しいよ。だから、俺、マジ賛成!いつ見つけたん?俺に紹介ってことは、俺のことは話してあるってことでしょ?」 「もちろんよ。母さんがひろ君の話をしないわけないでしょ。自慢の息子だもん。相手の方も女の子が二人いるのよ。仲良くしてね。 」 女の子かぁ。可愛いといいな。俺、妹欲しかったんだ!嬉しい気持ちもあったが、ちょっと不安だった。
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