嵐がやってきた?

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「大樹君、どうもはじめまして。大樹君のお母さんから君のことはよく聞いているよ。これから一緒に暮らすことになるけど、娘共々、ヨロシクお願いします。」 雅史は優しく笑顔で俺に言った。俺も、頭を下げた。 (それにしても母さんは面食いだなぁ。俺から見てもいい男だ(笑)母さん。父さんみたいなのが根っから好きなんだなぁ。大丈夫かぁ。) と俺は心の中で心配してしまう。 「ほら。理沙も麻紀も。千春さんと大樹君に挨拶しなさい。」 と雅史さんは娘達にうながした。 「麻紀です。5歳です。お兄ちゃんって呼んでいい?うふふ(笑)あのね、麻紀ねー、お兄ちゃんが欲しかったんだ。だからパパが結婚してお兄ちゃんが出来るの嬉しい!えへへ」 うわーっ!何この子!マジ可愛い! 「麻紀ちゃんか!俺、大樹!俺も妹が欲しかったけど、こんな可愛い妹が出来るなんて思ってなかったから、ホントに嬉しいよ!これからヨロシクな!」 俺はかなりの笑顔で麻紀に言った。麻紀は嬉しそうに笑ってくれた。麻紀から視線を姉に向けた。うわー。やっぱり可愛いなぁ。声はどんなだ?俺は期待に胸を踊らした。 が、俺のその期待は打ち砕かれた。
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