§思い出す為の代償§

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澪の手術が決まった。 僕は澪に手紙を書いた。 手術が終わったら、 読んでもらう為に。 この手術が成功すれば、 澪の記憶は戻るんだそうだ。 だけど、 戻す為には、 大きな代償が必要だった。 それでも構わないと思えたんだ。 □澪の手術日□ 『先生、黎は?』 「黎君は……… 違う部屋に居るよ…」 『そう……ですか…』 「さ、手術だ。」 『はい…… 成功すれば、 私の記憶が戻るんですよね?』 「あぁ…」 澪は記憶が戻ったら、 真っ先に黎の元へ行こうと決めていた。 記憶を忘れていようとも、 黎は自分の彼氏だからだ。 そして澪の手術は行われた。 黎は現れないまま… §
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