プロローグ

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あまりにも突然のことだった。 それはまだ、夏の暑さがのこる九月の半ば。 またいつものように帰りのホームが終わり、学校が終わる。 はずだった。 校内に響き渡った銃声。生ぬるい風が、静かに校内に入っていく。 それぞれの教室に入っていた生徒達は、信じられないというように硬直してざわついていた。 銃声があった四階の階段のすぐ横にある、三年三組の教室は、血の海と化していた。 血まみれになり、倒れている生徒、かすかに息がありうごめいている生徒。 ただ一人、立っていたのはライフルを持った男。はぁはぁと、荒い息で、ただ一点だけを見つめていた。 一人、一人と、静かに息を引き取っていく。 そして、最後の生徒が……静かに息を引き取った。
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