268人が本棚に入れています
本棚に追加
気がついたら、目の前は真っ暗だった。
俺は、一体どうなったんだ? まさかあれは夢だったのか?
そんな事を考えながら、浩利は何もない真っ暗の光景に唖然としていた。
みんなはどこにいるんだと、ぶつぶつ言いながら、辺りを警戒し、一歩、二歩と足を動かしていった。
ここで、あることに気がついた。
確か胸と足を撃たれた記憶がある。しかし、撃たれた傷がどこにも見当たらないのだ。
痛いという感情もない。ましてや、暑い、寒いということまでも感じない。
人が死んだらこんなふうになるのか……。
その後、何かに取り付かれたようにそのまま前へ、前へと進んでいった。
最初のコメントを投稿しよう!