1時間目 「主人公って俺である必要あんの⁉」

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春・・・・。 それは新たなる旅立ちの季節・・・・。 去年までは高校1年生だった俺も2年生になった。 気持ちも新たに再スタート切った。 ・・・・つもりだったが、早速挫折しそうだ。 今、生徒玄関前に設置された掲示板の前に立ち尽くしていた。 (また、コイツ等と一緒なのか?・・・・誰かの陰謀か?あのハゲ校長の陰謀か?) 迷走している俺の肩を誰かが叩いた。 ?「よっ凌一‼」 後ろを振り返ると見慣れた顔が見えた。 小学校の頃からの友人、御堂 司紀だった。 『ああ、司紀か・・・・』 俺は司紀の顔を見た後、また掲示板の方に目を移した。 司紀「何だぁ?テンション低いな~」 何も朝からテンション上げる必要あるのか?とツッコミたかったが、それどころでは無かった俺はそれ以上何も言わなかった。 司紀「何見て・・・・ああ、クラス替えか。何か昨日言ってたな、明日クラス発表するってうちの担任が。ったく何でクラス替えなんてあんだろうねぇ、無駄なんじゃねーか?なぁ凌一?」 (そんな事言われても俺にどうしろと?署名でも集めて校長に直訴でもしろってか?) 司紀「で、俺の入るクラスは・・・・」 『俺と同じクラスだ・・・・』 溜め息混じりに言った。 再び自分のクラスの所を凝視した。 『・・・・何度見ても変わらない・・・・』 去年とほぼ変わらない名前が並んでいた。 って言う事は去年と同じ・・・・いやもっと酷くなりそうな予感が・・・・。 .
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