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春・・・・。
それは新たなる旅立ちの季節・・・・。
去年までは高校1年生だった俺も2年生になった。
気持ちも新たに再スタート切った。
・・・・つもりだったが、早速挫折しそうだ。
今、生徒玄関前に設置された掲示板の前に立ち尽くしていた。
(また、コイツ等と一緒なのか?・・・・誰かの陰謀か?あのハゲ校長の陰謀か?)
迷走している俺の肩を誰かが叩いた。
?「よっ凌一‼」
後ろを振り返ると見慣れた顔が見えた。
小学校の頃からの友人、御堂 司紀だった。
『ああ、司紀か・・・・』
俺は司紀の顔を見た後、また掲示板の方に目を移した。
司紀「何だぁ?テンション低いな~」
何も朝からテンション上げる必要あるのか?とツッコミたかったが、それどころでは無かった俺はそれ以上何も言わなかった。
司紀「何見て・・・・ああ、クラス替えか。何か昨日言ってたな、明日クラス発表するってうちの担任が。ったく何でクラス替えなんてあんだろうねぇ、無駄なんじゃねーか?なぁ凌一?」
(そんな事言われても俺にどうしろと?署名でも集めて校長に直訴でもしろってか?)
司紀「で、俺の入るクラスは・・・・」
『俺と同じクラスだ・・・・』
溜め息混じりに言った。
再び自分のクラスの所を凝視した。
『・・・・何度見ても変わらない・・・・』
去年とほぼ変わらない名前が並んでいた。
って言う事は去年と同じ・・・・いやもっと酷くなりそうな予感が・・・・。
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