1時間目 「主人公って俺である必要あんの⁉」

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掲示板を早々に立ち去った俺と司紀は、新しい教室に向かう為、廊下を歩いていた。 司紀「・・・・何で凌一君はテンションが低いのかな?」 『それは今から向かう場所が嫌だからだよ司紀君』 司紀「何で凌一君は嫌なのかな?」 『それは去年とクラスの編成がほぼ同じだからだよ司紀君』 司紀「何で凌一君は去年のクラスメートを嫌がるのかな?」 『それは去年の事を思い出せばよく分かる事だよ司紀君』 司紀「去年の事はいまいち思い出せ無いな凌一君」 『走馬灯を頭の中に巡らしてやろうか?そしたら思い出すかもしれないよ司紀君?』 司紀「思い出した。思い出したからその右手に持ってるハンマーを捨てるべきじゃないかな?って言うか凌一君はそのハンマーを何処から持って来たのかな?」 『今日の朝のニュースの占いでラッキーアイテムがハンマーだったからだよ。コレで司紀君を殴ったら今日1日はいい事があるでしょうって言ってたんだよ司紀君』 司紀「個人を特定した占いを全国ネットでやるはず無いよね?おかしくね?」 そんなやりとりをしながら向かいたくも無い教室、もとい戦地に足を進めていた。
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