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不意に呼ばれて辺りを見渡した。廊下側の真ん中の席から手招きしている人物がいた。
俺達二人はそいつの下に近づいた。
『美咲、何だこの騒がしいのは・・・・』
神坂美咲。中学からの馴染みだ。
別名『毒舌女王』と呼ばれ、その名の通り常に毒舌全開の女。
見た目が美人な為、告白される事が多い美咲だがそれらを全て断っている。
・・・・が、ただ「御免なさい」の一言言えばいいだけなのに、この女は相手が二度と告白して来ないように追い討ちをかけるから始末が悪い。
酷い人では廃人になってしまった人がいるとか居ないとか・・・・。真実は定かでは無い。
美咲「学級委員長が誰がなるかで揉めてるみたいね。・・・・ハァ、司紀死ねばいいのに」
朝から何ヘビートークかましてんの?
何で司紀?何か恨みあるのか?コイツが何かした?
司紀の方を見ると遠い目をしていた。
あっ、少し涙目・・・・。
美咲「別にいいけど座らないの?」
美咲は隣の空いてる席を指差した。
拒否する理由も無い為、素直に席に着いた。
美咲の隣に俺、そのまた隣に司紀という感じに座っている。
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