プロローグ

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ある日、学校の中央玄関で二人の女と一人の男…まぁ先輩にあたる人たちが言い合いをしているのを偶然見てしまった。   一人の女の人はぐすぐすと、しゃくり上げながら泣いていた。   もう一人の女の人は、泣いている人の友人なのだろうか、男の人にまくし立てながら罵声を浴びせていた。   まだ彼氏だとか彼女だとかに興味がなかった上に   周りの恋愛を【ガキの恋愛ごっこ】としか捉えていなかった。   この頃のあたしが今のあたしを見ても、あの頃と同じ事を考えただろう。   『恋愛の"れ"の字も知らないガキが、恋愛なんて語るなよ…』   今思えば、嫌われて当たり前だったなぁ…。
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