シュート～もう一つの物語～

癒し

緊張する。

俺は男子友達の家だったら毎日って言っていいほど行ってるけど、好きな女子の家に、しかも部屋に行くなんて…。

それにしても今日の由香の私服姿、一段と可愛いな。

俺は階段を上がるたびに心臓の鼓動が速くなった。

そして今、俺は『ＹＵＫＡ』と書かれたプレートが掛けられた部屋の前に立っている。

俺の心臓はもう爆発寸前なくらい高鳴り、手に汗握っていた。

ゴクリとツバを飲み、俺はドアノブを握って、回した。