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田舎かといえば、田舎。
都会かといえば、田舎。
そんな田舎オブ田舎の漁村に、黒塗りの高級車が続々と乗り込んでくる。
その非日常的な、異質な光景を、村人たちは呆然と見ていた。
すると一際高そうな車が現れた。
先に車から降りていた者たちが、右側、左側と二列に分かれた。
まるでお伽噺の王様のように、その男は出迎えられた。
ドアが開かれる。
中から現れた男は、大きかった。
身長はもちろんだが、大きい。
なにが?
纏っている空気が。
周りの空気が変わった。
『‐ここの代表は誰だ?』
男はそう、口にした。
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