出逢いは売買から始まる前に 跳ねられることから始まる

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それは、最初白いものとしか見えなかった。 動きが速すぎて、残像しかわからない。 それほど、それは速かった。 そこは、獣道。 地元の者の中でも、知ってる者は限られるくらい、その道は使われない。 いや、通ろうとしても、生い茂る草木が邪魔で満足に通れないし、何より道が険しい。 生半可な覚悟ではまず登れないし下れない。 周りが山に囲まれた小さな港町。 住人は皆顔見知りで、年齢層は高い。 そんな港町から、この物語は紡がれてゆく。 これからどんな展開になるのか、筆者自身もわからない。
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