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運転手人生で、事故を起こしたことなど一度もない。
それが少ない自慢だった。
だが、これでその自慢も出来なくなってしまう。
すぐにブレーキを踏み、現場を見ようと思ったのだが
『猪かなにかだ。気にするな。第一、あんな所から人間が出てくるわけがない』
そう考えれば、それが一番自然だろう。
『は、はぁ』
まさか、あれが人間‐少女だったとは。
驚きましたよ。
まぁでも、この後の驚きの方が大きかったんですがね。
運転手、黒沼 一秋はこの時のことをそう振り返る。
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