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…一体何時間くらい眠ったのだろう。体調や気分はすっかり落ち着いた。久々に清々しい目覚めだった。
…時計を見る。
その時間を認識した僕は愕然とした。
夕方四時…
カーネ
「…はぁ!?まじかよ!」
今日1日分を保健室で寝ていたことになる。
僕の声に机で作業をしていた女性が振り向く。
?
「…あら?お目覚めかしら」
…保健室のクリス先生だ。
彼女は、美人でかなりの巨乳なので、学校中の男子の憧れのマドンナ的存在だ。
先生の中でもダントツの人気を得ている先生で、実は四十才をこえているらしい。が…全然そうは見えない。
クリス
「軽い貧血と脳震盪を起こしていた見たいね。睡眠不足もあったんじゃない?。まぁ、丸1日寝てたのだから、もう大丈夫でしょ。」
カーネ
「は…はい。すみませんでした。」
クリス
「あら、謝ることはないわよ。でも…あなたの彼女には感心するわね。」
カーネ
「え?」
クリス
「だって休み時間のたびにあなたを見に来てたわよ。…彼女なんでしょ?
ミーナさん。」
カーネ
「え?…いや、まぁなんというか…」
彼女?…なのかなぁ。
カーネ
「んーー」
しばらく考え込んでいると勢い良く扉が開いた。ミーナ
「…失礼します。カーネ君は……あー!やっっと起きたの?バカじゃない?何しに学校に来たのよ」
クリス
「あらあら(笑)噂をすればなんとやらね」
ミーナ
「?」
カーネ
「な!なんでもないよ!それよか僕に用事?」
クリスはクスクスと笑っている。
ミーナ
「ふーん?。…具合は良くなったの?」
カーネ
「あー、たぶん大丈夫じゃない?」
ミーナ
「たぶんって…はぁ。まぁいいわ。帰りましょうよ。」
カーネ
「…あぁそうだね。こんな時間だし。…クリス先生、お世話になりました。」
クリス
「はいはい。二人とも仲良くするのよ?」
クリスはまたクスクスと
笑いながら手をふった。
…帰り道の途中
カーネ
「…クリス先生の前ではあんな言葉遣い平気なんだね。」
ミーナ
「…なんでかしらねぇ。なんとなく…君と同じ感覚かな…!そういえばクリス先生と何を話してたのよ?」
カーネ
「え!?…いゃ、それは…秘密だよっ」
ミーナ
「…いやらしい話じゃないでしょうね!」
カーネ
「そ、そんな話を先生とするかよ!」
僕とミーナはそんな話をしながらいつも通りの帰路についた。
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