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翌朝
ピンポーン。
ガチャッ
玄関のドアが開き
?
「おはようございます!今日は起きてますか?」
元気な声が聞こえてきた。
どうやらミーナが来たらしい。
僕はあれから一睡もできてないし、恐怖感も消えてはいなかった。
ガチャッ
僕の部屋のドアが勢い良く開く。
ミーナ
「カーネ!おはっ…」
彼女の顔を見た瞬間
僕はドアに駆け寄り…彼女を抱き締めていた。
ミーナ
「ち!!!ちょっと!!!なによ!!」
カーネ
「…お願いだ…少しだけ…このままで居てくれないか…」
ちゃんとした発声ができない。
僕が震えてるのに気付いたのか、彼女はそっと頭を撫でてくれた。
ミーナ
「…何があったの?」
カーネ
「…」
ミーナ
「私にも言えないの?」
無言でうなずく。
…あの夢のことは
誰にも話したことはない。
あの夢を語ると
現実になってしまいそうで
怖かったから。
カーネ
「…ゴメン。」
ミーナ
「…ふぅ。もう治まった?」
カーネ
「……たぶん」
笑いながら彼女は言う。
ミーナ
「クスクス。だからぁ、(たぶん)てなによぉ。自分のことでしょ?」
と言い、僕にデコピンをした。 ミーナ
「…いつかは話してよね?」
カーネ
「…わかった。ありがとう」
ミーナ
「うん。ほら!学校に行くよ!」
彼女の明るさに
どれだけ助けられたことだろう…
今日ほど感謝したことはないよ…
たぶん。
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