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しばらくして僕は意識を取り戻した。
身体中がとても熱い。
まるでサウナの中にいるようだ…
カーネ
「うぅ、なんだってんだ…」
目を開ける。
…僕の部屋だ。
さっきの光は…
消えているようだ。
カーネ
「…さっきのも夢か?」
寝ぼけ眼をこすろうとする。
ガリガリ!
鈍い音がした。
カーネ
「…?」
手を見る。
なにやら手甲のような物が手についている。
腕にも…体にも!?
慌てて鏡を探す。
鏡に映った自分の姿を見て愕然とした。
白色の鎧に包まれた姿が映し出されていたのだから。
カーネ
「な…なんだこれ…」
目のラインに添いガラス状の物が目前を覆っている。
マスクとヘルメット・・・
二枚の翼がv字についている。
まるで…
夢の中の登場人物になったかの様な姿だ。
カーネ
「なんだよ!これ…」
その鎧を脱ごうと試みる。
が…
どうやっても鎧を剥がすことが出来ない。
カーネ
「ど、どうやって脱ぐんだ!!誰かの悪戯か?チャックは?ベルトはどこ!?」
ブォン…
体の熱がさらにあがったように感じた。
一瞬意識が遠のく。すぐさま地震が起こった。
そして数日前から時より感じていた…嫌な雰囲気が急に濃くなり、違和感が漂いはじめた。
?
「…カーネシアス…」
どこからか声が聞こえる。
カーネ
「誰だ!?」
?
「カーネシアス様…こんなところに居らしたのですか…」
低い声が 鼓膜を破りそうな位大きく響く。
カーネ
「カーネシアス?…誰だそれは!?僕の名前はカーネだ!」
?
「?…己を忘れたのですか?」
夜中だったはずの外が急に朝のように明るくなった。
僕はあわてて外を見る。
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