第一章・異変

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(グルーシス…イツカラ…クルッタノダ。) 剣を構える。  (ヤメロ…キサマデハオレニハカテナイ) 足に力を集中させると  ものすごい早さで、奴に向かっていく。  グルーシス 「カーネシアス!!!俺はおまえを越え…」 奴が言葉を言い切る前に  僕は奴の後ろに回っていた。  (…コレデモマダ…) グルーシス 「な!バカな!!ありえん!この俺が!この俺が貴様の動きについて行けないだと!」 (コウサンスルナライマノウチダ。) グルーシスは向きを変えて  剣を構えた。  グルーシス 「うるさい!俺はお前を殺して!!大体長の座に着くのだ!!」 再び巨大な刀が振り下ろされる。 しかし。その瞬間に…  僕の剣が発光し グルーシスの体を切り刻んでゆく。  (…ハイスピード・スライサー) グルーシス 「ばかな…こんな…差はないは…ず…だ」 グルーシスの体は徐々に細切れになっていく。 グルーシスが叫ぶ。 グルーシス 「ふ…ふはははは!叶わなかったか…だが俺が死ねば新たな使者が来る!!貴様さえ苦しめばそれで本望だ!せいぜい嘆きもがき苦しめ!カーネシアス!フハハハハ」 グルーシスは不適な笑みのまま顔全体が細切れになり… バラバラと地上に降り注ぐ。 「……グルーシス…」 ドサッ… 僕はゆっくりと地面に落ち、そのまま倒れこんだ。 頬を一筋の涙が滴れてゆく…  なぜだろう…とても悲しい気がする…  そのまま意識は途絶えた。
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