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(グルーシス…イツカラ…クルッタノダ。)
剣を構える。
(ヤメロ…キサマデハオレニハカテナイ)
足に力を集中させると
ものすごい早さで、奴に向かっていく。
グルーシス
「カーネシアス!!!俺はおまえを越え…」
奴が言葉を言い切る前に
僕は奴の後ろに回っていた。
(…コレデモマダ…)
グルーシス
「な!バカな!!ありえん!この俺が!この俺が貴様の動きについて行けないだと!」
(コウサンスルナライマノウチダ。)
グルーシスは向きを変えて
剣を構えた。
グルーシス
「うるさい!俺はお前を殺して!!大体長の座に着くのだ!!」
再び巨大な刀が振り下ろされる。
しかし。その瞬間に…
僕の剣が発光し
グルーシスの体を切り刻んでゆく。
(…ハイスピード・スライサー)
グルーシス
「ばかな…こんな…差はないは…ず…だ」
グルーシスの体は徐々に細切れになっていく。
グルーシスが叫ぶ。
グルーシス
「ふ…ふはははは!叶わなかったか…だが俺が死ねば新たな使者が来る!!貴様さえ苦しめばそれで本望だ!せいぜい嘆きもがき苦しめ!カーネシアス!フハハハハ」
グルーシスは不適な笑みのまま顔全体が細切れになり…
バラバラと地上に降り注ぐ。
「……グルーシス…」
ドサッ…
僕はゆっくりと地面に落ち、そのまま倒れこんだ。
頬を一筋の涙が滴れてゆく…
なぜだろう…とても悲しい気がする…
そのまま意識は途絶えた。
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