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「うわっ!」
背後に飛ぶ。
…太ももの辺りに鋭い痛みが走る。
「っつ!!」
慌てて傷の確認!!よかった…少しばかり深い感じだが、切断はされていない様だ。
…ふと思い出す。ここは確か
…結構高い場所だったような…
…僕は重力に従い、落下する。
「う…うわぁぁぁぁぁ」
白骨の山をベキベキと嫌な音を鳴り響かせながから転がり落ちて行く。
頭の中で「死」という言葉が浮かんで…
………と次の瞬間
パシッ!!!という爽快な音とともに頬に激痛が走る。
?
「いっってぇぇ!!」
?
「ちょっと!カーネ!いつまで寝てる気なの!?いい加減起きなさい!私まで遅刻するでしょ!」
寝呆け眼を擦り、キョロキョロしながら状況を確認する。
どうやらさっきのは夢だったようだ。
目の前には制服姿の幼なじみのミーナが顔を真っ赤にして怒鳴り散らしている姿があった。
カーネ
「ん…あれ?生きてる?」
ミーナ
「なに寝呆けてんの!!時間を見なさい!」
ミーナの指差す方向を見る。
そこには円状で針が二本付いている機械があり、
その針は8と11を指している。
つまりは…
カーネ
「んー、時計……ん?8時5分前………?………!!ヤバイ!遅刻!」
慌てて着替えようと上着を脱いだ次の瞬間
…ドスッ…
ミーナの強力なボディブローが僕のみぞおちに放たれたのだった。
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