浮遊

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詩穂の側で 少し苛立つあきら 詩穂 もう救急車呼んだんだから ほっとけよ そんな奴触ってると お前の服が汚れちまうぜ あきらの言葉を聞いた 詩穂は少し怒りながら 血を吐いて倒れてる人を 私がほっておけると思う?! 嫌なら 先にご飯食べに行ってもいいわよ あきらは ちっ!と舌打ちして 詩穂に対し背中を向けた 数分後に 救急車のサイレンが近付いて来た ピーポーピーポー 詩穂は 救急車が視界に入ると 救急車の方に 大きく両手を振った こっちよ!こっち! 救急車が到着する 隊員が車より下り詩穂に問い掛ける この男性ですか? はい 吐血は一度だけのようです でも 状態が悪い 早く搬送を! あきは…タンカに移動し救急車に乗せられた あなたも 乗って行きますか? 救急車隊員が詩穂に尋ねる はい その返事を聞いた あきらは マジかよ! 動揺し 驚く
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