憂鬱な日々

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    「大丈夫…大丈夫だからね しょう君」       そう言って 麗子は優しく俺を抱き締めてくれた こんな情けない俺でもいいと そう思わせてくれるように…       生きたい 生きていたい… 麗子と…笑い合って ただ平凡に過ごす事すら許されないなんて       とめどなく流れ出す涙を止める事はできなかった 彼女の前で初めて情けないくらい泣いた       「…しょう君」       そう言って優しくポンポンと背中を撫でてくれた       それから何分経ったのか解らない 俺は麗子から離れベッドに躰を預[アズ]け麗子の手を握り締めた       『麗子…ごめんな こんな情けない彼氏で…』       麗子は左右に首を振って優しく微笑む 俺は そんな麗子を見て安心して眠りについた       麗子と…ずっと2人で…       その時の夢は麗子と2人 肩を並べて見慣れた街を歩いていた 視線を下へ落とすと俺達の子供なのだろう 髪を2つ結びにしている女の子が麗子の手と俺の手を取り笑顔で甘えていた とても…とても幸せな夢だったんだ      
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