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AM 7:30
朝食が運ばれてくる
食えるわけねぇだろ…
毎日 毎日 苦しい思いして…
もう…消えてしまえばいい
全て全部消えてしまえ
『死ねばいい』
ボソっと呟きニヤリと笑う
心にもない一言
ホントは生きたい
死ぬのは怖い
けれど――――…
1つ溜め息を吐きチラっと窓辺を一瞥[イチベツ]した
窓辺から射す朝日が いつもと違うように見えたのは先が見えたからだろう
『ハァー気が重い』
溜め息1つが俺にとって とても重く感じる
2日前に替えてくれた
花瓶に揺れている見舞いの花が不意に目に映る
麗子がいつも替えてくれてるんだよな…
このまま麗子を残して全て捨てて どこか遠くへ逝ってしまうんじゃないか
そんな馬鹿な事を考えていた
あの頃は麗子の気持ちより自分の気持ち優先で独りよがりだった
もう今更後悔しても遅いんだけど…
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