6月・泣くなみだ。

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まあ、大人には色々な事情があるらしい。 ある日、実家(元々住んでいた家)に呼ばれた。 家には母親と母親の高校時代の友達がいた。 母親は、突然切り出した。 「今日からあなたのところのアパートに、この人の子供さん預けるから。」 「……へっ?」 訳が分からない話でしょ? 成り行きはこう。 母親の友人はあまりお金にも余裕がなく、学費を払っていくのでやっとの事らしい。 そしてうちの母親に相談したところ、こういう結果になった。 実際はもっと複雑な事情があったのだが、覚えているのはこれくらいだった。 僕の了解なしに話が進み、気がつけば現在の状況になっていた。 ちなみに、今日…その母親の友人の子供さんがウチに来ることになっている……。
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