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〈あんたそろそろ行かないと遅刻するよー。〉
玄関から姉ちゃんが言った。
「フゥー、そろそろ行くか。」
俺は鞄を持って靴を履いた。
「行ってきまーす。」
やる気の無い声を出して玄関を出た。
「もう夏だなー。」
呑気な事を言いながら、
学校に向かって歩き始めた。
〈おう、京介ー。〉
後ろを見ると数少ない親友の一人、
和也が歩いてきた。
「おー、和也。相変わらず顔が悪いな。」
〈お前よりもイケメンだっつうの。〉
これが俺達の朝の会話だ。
和也は俺と違って友達を作るのが上手い。
俺とは正反対だ。
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