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「さて、リンちゃん。話しは簡単なんだ。君に『姫』になってもらいたい。もちろん高い給料だすよ?満足するだけ出すし。」
と恭介は淡々と話す。
「あの…『姫』ってなんなんですか?」
「ああ、『姫』っていうのはね、うちの店に来る特別会員のお客さまの相手をする人。だいたい5人くらいのお客さまになると思うけど。その人達はすごく高いお金出して『姫』に逢いにくる。だから『姫』になれる人は限られてくるわけ。名誉なことなんだよ?」
「そんな重要なことできませんよ!だいたい何で私なんですか?」
「君の容姿、そして…目に引かれた。キレイに澄んでいるようで…奥に冷たさと暖かさがある。引き付けられる目。」
これを聞いたとき、私の中で何かが変わった。
“私と同じことを考えてる”
そして、私を『姫』へと誘った言葉。
「君が今日ここにきたのは偶然。だけど運命。知ってる?
『運命って偶然が重なってできてるんだよ。』」
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