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“スキになってもらえない…”
辛いだろう。でも…
「私スキになってくれなくてもいい。」
言ってしまった。恭介は驚いた顔で、
「何で?」
と問い掛けた。
「この気持ち大事にしたいから。私に振り向いてくれなくても、構わない。それでもスキなんだもん…」
話しているうちに涙が一雫流れた。
「ホントに?辛いんでしょ?泣いてるじゃん。俺なんかスキになったっていいことないよ?」
「そんなことない!スキな気持ちを抑えることのほうがずっとずっと辛いよ!だからお願い…スキでいさせて…。私、恭介の為に『姫』頑張るから…」
恭介は呆れた様子で
「俺は、君を利用するだけかもよ?それでもいいの?」
と私に問い掛ける。
「いいの。スキな人の役に立てることって幸せだと思うから。女心ってそんなもんだよ!」
私は笑ってそう言った。
恭介も笑って
「ぢゃあ、明日からよろしく。リン。」
と言ってくれた。
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